【税理士選びの基礎 #3】担当税理士の年齢を気にした方がいい理由。今だけでなく未来で選ぶ視点

こんにちは。福島県郡山市の税理士、遠藤光寛です。
今回は、税理士選びの中でもあまり表で語られにくい、担当税理士の年齢というテーマを取り上げます。
税理士を選ぶとき、専門知識や報酬、話しやすさを気にする方は多いと思います。
一方で、年齢については、気にしてはいけない気がする、口にしづらいと感じる方も少なくありません。
ですが実際には、税理士の年齢は、これから先の付き合いやすさや安心感に関わる要素のひとつです。
今の問題に対応できるかだけでなく、この先も一緒に歩めるかという視点で見ると、年齢は無視できません。
今回は、なぜ担当税理士の年齢を気にした方がいいのかを、実務の感覚も交えながら整理していきます。
税理士業界は、もともと年齢層が高い業界です
税理士は、もともと年齢層が高めの業界です。
その理由は大きく3つあります。
・資格取得までに時間がかかる
・難関資格である
・定年がなく、長く現役を続けやすい
このため、税理士と聞くと年配の男性を思い浮かべる方が多いのも自然です。
実際に、70代、80代でも現役で活躍されている先生はたくさんいます。
それ自体は悪いことではありません。
経験の厚み、修羅場をくぐってきた判断力、人脈の広さなど、年齢を重ねた税理士ならではの強みは確かにあります。
ただし、経営者の立場から見ると、年齢が高いことで気になりやすい点もあります。
そこを見ておかないと、契約時には見えなかった不安が、数年後に表面化することがあります。
年齢が高い税理士には安心感がある一方で、将来への不安もあります
ベテラン税理士には独特の安心感があります。
税務の現場を長く見てきた経験は、それだけで価値があります。
一方で、経営者側からすると、次のような不安を感じることがあります。
・これから10年、20年と付き合えるのか
・事務所の代替わりが起きたとき、対応の質は変わらないか
・クラウド会計やオンライン対応に慣れているか
・法改正や新しい実務に、継続的に対応できるか
税理士との関係は、単年契約の事務処理では終わりません。
顧問契約であれば、何年も数字を見てもらいながら、会社の変化を共有していくことになります。
だからこそ、今は問題なくても、将来も安心して任せられるかという視点が大切です。
ここに、税理士の年齢が持つ意味があります。
税理士の年齢は、会社の未来との相性を見る材料になります
税理士選びで見るべきなのは、若いか年配かという単純な話ではありません。
大切なのは、自社の未来と相性が合うかどうかです。
たとえば、次のような会社では、担当税理士の年齢がより重要になります。
・これから事業を拡大したい
・設備投資や借入を考えている
・クラウド会計やDXを進めたい
・事業承継や相続対策も視野に入れている
・10年単位で付き合える相手を探している
こうした会社にとって、税理士は申告書を作るだけの存在ではありません。
変化に対応しながら、長く伴走してくれる相手であることが求められます。
その意味で、担当税理士の年齢は、将来の安心感や継続性を考えるうえで自然に確認してよい要素です。
若い税理士だから経験が浅い、とは限りません
税理士の年齢を考えるときに、若い税理士は経験が浅いのではないかと心配されることがあります。
この感覚自体は自然です。
ただし、年齢だけで経験値を判断するのは危険です。
私自身、現在43歳です。
税理士業界の中では比較的若い部類に入りますが、税務の現場には20年以上携わってきました。
国税で18年勤務し、その後、開業税理士として7年目になります。
そのため、単に年齢が若いというだけでなく、次の3つをバランスよく持っていると考えています。
・税務調査、申告実務、経営支援に関わってきた現場感
・クラウド会計やオンライン対応など、現代的な実務への対応力
・自分自身も法人を運営している経営者としての感覚
税理士選びでは、年齢そのものより、どんな現場をどれだけ見てきたかを確認することが大切です。
若いから不安、年配だから安心、と単純に割り切れるものではありません。
実際には、高齢の税理士から切り替える相談もあります
私のもとへご相談に来られる方の中には、前の税理士が高齢だったことを理由のひとつとして挙げる方もいらっしゃいます。
よくあるのは、次のようなお話です。
・相談しづらくなってきた
・クラウド会計の話が通じにくい
・オンライン対応が難しい
・今後も本人が対応してくれるのか不安
・事務所の先行きが見えにくい
もちろん、年配の税理士の経験や知見を否定する意図はありません。
ただ、会社の経営環境が変わっていく中で、自分たちに合った世代、自分たちに合った進め方を望む会社が増えているのは事実だと感じます。
税理士を変える理由は、申告のミスだけではありません。
将来の付き合いやすさや、時代への対応力に不安を感じたことがきっかけになることもあります。
年齢を見るときは、今だけでなく10年後を想像することが大切です
税理士を選ぶときは、今の相談に答えられるかだけで判断しがちです。
ですが、本当に大切なのは、10年後も付き合えているかを想像することです。
たとえば、次のような視点です。
・この人は10年後も主担当として動けそうか
・事務所として次の世代につなぐ体制があるか
・法改正やIT環境の変化についていけるか
・会社が成長したときに、支援の深さも変えられるか
税理士との関係は、契約書だけで続くものではありません。
信頼を積み重ねながら続いていくものです。
そして信頼は、長く付き合える見通しがあってこそ育ちやすくなります。
その意味で、年齢は単なる属性ではなく、未来への責任を考える材料のひとつです。
私が大切にしているのは、経験と変化対応の両立です
私は、税理士とは会社の未来を一緒に考える存在であるべきだと考えています。
そのために大切なのは、経験だけでも、若さだけでもありません。
経験があり、なおかつ変化に対応できることです。
私自身は、次のような点を意識しています。
・クラウド会計やAIツールを活用した業務効率化
・経営者や社員のビジネススキル、お金のリテラシーを高める研修
・税務だけでなく、経営全体を視野に入れた支援
・相続や事業承継も含めて、早い段階から将来設計を考えること
若いからこそ未来まで伴走しやすい面があります。
一方で、経験がなければ伴走はできません。
私は、その両方を実務の中で積み重ねていくことを大切にしています。
税理士を選ぶなら、今の安心と未来の安心を両方見てください
税理士選びは、一度決めたら長い付き合いになることが多いものです。
だからこそ、今の相談にしっかり応えてくれるかだけでなく、この先の変化にも一緒に向き合えるかを見ていただきたいと思います。
見るべきポイントは、次の3つです。
・今の相談にきちんと答えられるか
・変化に柔軟に対応できるか
・未来も一緒に考えられる相手か
この3つがそろっていれば、年齢は単なる数字ではなく、安心材料として意味を持ちます。
逆に、今しか見ていない税理士選びをすると、数年後に見直しが必要になることがあります。
まとめ
担当税理士の年齢は、気にしすぎる必要はありません。
ただし、気にしなくてよい要素でもありません。
税理士との付き合いは、信頼と継続が土台です。
だからこそ、今だけでなく、これから先も任せられる存在かどうかを考えることは自然なことです。
・長く付き合えるか
・時代の変化に対応できるか
・将来の承継や体制まで見通せるか
・自社の成長に合わせて伴走できるか
こうした視点で見ると、税理士の年齢にも意味があります。
税理士選びで迷っている方は、専門知識や報酬だけでなく、今後10年、20年を一緒に歩める相手かどうかも、ぜひ判断材料にしてみてください。
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いきなり結論を出さなくても構いません。
まずは現状を見える化するところから始めてみてください。





