お金の損失を止める

節税のつもりで、不要な設備、保険、投資にお金を変える。
その場では満足感があっても、資金繰りが苦しくなれば意味がありません。
会社を潰すのは、赤字そのものではありません。
現金を残せない経営です。
私は、決算書を税金計算のための書類で終わらせません。
現金を残し、次の一手を打つための数字に変えます。
1.今もお金は流れ続けている
多くの経営者が、税理士や社長仲間に言われるがまま「節税」に奔走します。
しかし、26年の現場で私が見たのは、節税に成功して資金繰りに行き詰まる企業の山でした。
節税のために買った保険、車両、備品。いざという時、それらはあなたを守りません。
「キャッシュがない」という事実は、黒字であっても会社を殺します。
今、この瞬間も、あなたの決算書からは「未来への投資」に使うべきはずの現金が、意味のない支出として漏れ出しています。

100万円を浮かせるために、300万円をドブに捨てる。
法人実効税率は高くても30%。
何も買わなければ利益の7割以上は「現金」として手元に残ります。
税金を払いたくない一心で不要なものを買い漁る行為は、お金をドブにばら撒くのと同じです。

万が一の前に、会社の資金繰りが死ぬ。
将来のため、もしものためと入った保険。
気づけば、中身もよく分からない。
「今解約したら損になる。」
「いつもお世話になっているから。」
その気持ちこそ、相手の思うつぼです。
本当に備えるべきは、万が一の未来より明日の資金繰りです。

初心者が新領域へ飛び込めば、まず勝てません。
どの業界にも死線を潜り抜けた強者がいます。
戦略なき参入は、プロの博打打ちの卓に裸で座るようなものです。
あなたが注ぎ込んだ資金は、先行者たちの利益に変わるだけです。

必要のないハコモノや新品を買い、業者だけを喜ばせる。
補助金は打ち出の小槌ではありません。
基本は現金の先払いであり、ほとんどが足が出ます。
補助金という悪魔のささやきで無理に買った設備は、口座から現金を吸い上げる装置でしかありません。

身内という聖域が、会社の現金を蝕んでいる。
配偶者を経理に据えている中小零細企業で意外にも多いのが、事業資金の使い込み。
帳簿上の現金残高や役員貸付金が増えているなら、もはや確定です。
「数字が詳しいから」という甘えがチェック機能を麻痺させ、事業資金はお小遣いと化しています。

目が届かない100円の積み重ねが、土台を腐らせる。
社員が10人を超えると、社長の目は届きません。
レジからちょっと借りた。ボールペン持って帰った。
それが始まると、雪だるま式に犯行は大胆に。
気付いた時には虫食いのように蔓延し、会社を内側から音もなく腐らせていきます。

高級車や自社ビル。その「見栄」にいくら払ったか。
社用車という名の趣味の車。娯楽設備を詰め込んだ自社ビル。
その投資は、1円でも売上を生んだか。
会社を自分の「財布」と勘違いした瞬間、経営者の判断力は死に、損失の加速は止まらなくなります。

「誰かが何とかしてくれる」という、あなたの甘え。
最大の損失は、経営者であるあなた自身の思考停止。
数字から目を背け、決断を先送りし、景気や他社のせいにし、最後には運を嘆く。
あなたが行動を変えない限り、どんな策を講じても、ザルから漏れる現金を止めることはできません。
2.お金の損失を止める
損失を止める方法は、3つです。
この流れを繰り返しながら、現場と数字を見直し、正解に近づけていきます。
事実を見る
・やったこと、やっていないことを整理する
・金額、数量、時間、人数を確認する
・誰が、何を、どうやったかを明らかにする
解釈を正す
・成功と失敗の原因を探る
・この先どうなるかの仮説を立てる
・利益と損失の分かれ目を見極める
行動を変える
・やることと、やらないことを決める
・誰が、何を、いつまでにやるかを決める
・決めたことを、すぐに実行する
3.今の体制を続けるか。見直して立て直すか。
波風を立てず、今のやり方を続けることもできます。
それで回っている間は、大きな問題は見えにくいかもしれません。
ですが、
手元にお金が残らない。
判断がいつも後手に回る。
数字は出ているのに、経営の手応えがない。
そうした状態が続いているなら、今の体制のままでは足りない可能性があります。
私がご一緒するのは、目先の対処ではありません。
経営の軸を整え、現場と数字の両方から、損失を止めていくことです。
今のままで進むか。
見直して立て直すか。
その違いが、数年後の会社の姿を分けます。
・節税を優先
・お金が残らない
・問題が起きてから対処
・景気に左右される
・現金を残すことを優先
・お金が残る
・問題が起きる前に対処
・景気に左右されない
4.手遅れになってからでは、もう遅い。
初回相談は、90分 33,000円(税込)です。
この時間で行うのは、気休めの助言ではありません。
会社の現状を整理し、どこで損失が起きているのかを見極め、次に何を変えるべきかを明らかにします。
高いと感じる方もいると思います。
それも一つの判断です。
ですが、損失は、放っておいて止まるものではありません。
お金、人材、時間、家庭。
見て見ぬふりをしている間にも、静かに積み重なっていきます。
そして、表面化したときには遅い。
利益も、お金も、立て直すための時間も、すでに減っています。
だからこそ、まだ手を打てるうちに動く。
まだ選べるうちに見直す。
それが、会社を守る一番現実的な方法です。






